桃の節句の起源は、平安時代からと言われています。
当時は、貴族の間だけで、
季節の節目に、身のけがれを祓う行事とされていました。


平安時代、桃の節句の前身である「上巳の節句」の日には、
薬草をつみ、その薬草で体のけがれを祓い、
健康と厄除けを願いました。
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この行事が、後に紙の着せかえ人形遊びである
「ひいな遊び」と融合され、
その後、自分の災厄の身代わりとなる紙人形を
川に流す「流し雛」へと発展しました。


室町時代になると、紙の雛ではなく、
豪華なお雛さまを飾るようになり、
宮中で盛大にお祝いするようになりました。

その行事が宮中から武家社会へと広がり、
さらに裕福な商家や名主の家庭へと広がり、
今の雛祭りへとなりました。


雛祭りは、女の子の厄除けと健康祈願のお祝いとしての行事です。

大切なお祭りとして、お七夜やお宮参りと同じく
女の子の健やかな成長を願う大切な行事となりました。